米が足りない!?令和の米騒動を徹底解説してみた

令和の米騒動って、なにが起きてるの?

最近よく聞く「米が足りない」「米が高い」という声。2025年の春、日本では再び「米騒動」と呼ばれるほどの混乱が起きています。
でも一体なにが原因で?どうしてここまで深刻になったの?あっさり疑問を投げるメカミンに対して、あしもんが全力で解説してくれました。

1. 米が足りないってどういうこと?

メカミン
米って、ほんとに足りないの?
あしもん
足りないよ。しかも「少し足りない」レベルじゃなくて、構造的にかなり深刻。
2023年と2024年に連続して起きた猛暑と高温障害のせいで、全国的にお米の収穫量が大きく減ったんだ。

たとえば2023年、新潟県産コシヒカリの「一等米」比率は、例年80%超だったのに、なんと4.9%まで激減。

そしてこの影響は翌年にも残る。政府備蓄米を放出しても追いつかず、2025年には市場の供給がさらに逼迫してしまった。 さらに追い打ち:
  • 観光客が激増して、外食業界で米の消費が急増
  • 家庭でも物価高の中、パンより米を選ぶ人が増えた
  • なのに農水省の予測が甘く、生産抑制が続いていた

2. 異常気象でお米がピンチ!?暑さが与える深刻な影響

メカミン
暑すぎたって、そんなにやばかったの?
あしもん
めちゃくちゃヤバかった。登熟に必要な温度を大きく超えて連日35℃超え。

その結果:
  • 白未熟粒(白く濁って商品にならない)
  • 胴割れ粒(精米で割れる)
  • 収量の減少(実が入らない)
メカミン
今後もこんな暑さが続くの?
あしもん
続く可能性は高い。気温は今後さらに上がる予測で、2100年には+4℃以上とも。
農業の対策:
  • 高温耐性品種への切替(例:にじのきらめき)
  • 田植え時期を調整して暑さ回避
  • 水多めで冷却

3. 農家に「作るな」って言ってたの?それほんと?

メカミン
農家って、米作るなって言われてたの?
あしもん
実質的にはそうだよ。農水省は「主食用米は前年並みに抑制」として、毎年目安を出していたんだ。

そもそも「減反政策」ってなに?
減反(げんたん)政策は1970年代から続いた制度で、米が余りすぎて価格が暴落した時代に、農家に「米を作らず他の作物を作ってもらう代わりに補助金を出す」という政策だった。

制度としては2018年に終了したけど、いまだにその空気や慣習が現場には根強く残ってる

今回も「作りすぎないように」という空気のなかで、農家は米の生産を控えてた。
そこへ予想以上の需要増がきて、結果として「足りない!」って事態になっちゃったんだ。

4. 「米買ったことない」って失言、なにがそんなに問題だったの?

メカミン
大臣の「米買ったことない」ってやばいの?
あしもん
これは消費者との感覚のズレが大炎上につながった例だね。
実家が農家だから買ってないだけとはいえ、米が手に入らず困ってる時に言う言葉じゃなかった。 地方では「お米はもらうもの」という文化もあるけど、都会とのギャップが炎上の火種になったとも言われてるよ。

5. 今の米の価格って、高すぎるの?それとも妥当?

メカミン
この価格、やっぱ高すぎるんじゃ…?
あしもん
消費者にとってはキツい。でも農家にとっては「ようやく適正」って声もあるよ。

▼ 過去5年の米価推移(目安)
年度平均価格(5kg)
2020約2000円
2021約2100円
2022約2300円
2023約2500円
2024約2800〜3000円

肥料代・機械代も上がってるから、これでも「ようやく採算が合ってきた」って感じ。

6. まとめ:米が「当たり前にある時代」は終わるかもしれない

今回の米騒動を通じて見えてきたのは、単なる「不作」や「高騰」だけじゃなく、もっと深い背景でした。

  • 気候変動: 猛暑による品質・収量低下
  • 構造問題: 減反政策と高齢化、生産体制の硬直
  • 予測ミス: 需要急増を読み違えた行政の見通し
  • 文化のズレ: 「米はもらうもの」的価値観と都会のギャップ

私たちは「いつでも買える」「安くて当然」と思い込んでいたけど、実はかなりギリギリのバランスで支えられていたんだな…と実感させられる出来事でした。

これから私たちにできること

  • 地元のお米を選ぶ: 価格だけでなく、生産者の顔が見える選択を
  • 必要以上の買いだめは控える: 不安心理がさらなる混乱を招くことも
  • 気候と食の関係を学ぶ: 「食べること」=「環境に関わること」だと知る

食べ物に感謝する気持ちをもう一度大事にしていきたいですね。

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